lunes, 4 de enero de 2010

中村俊輔

中学まではFWやMFだった山村。国見高校でDFに転向し才能が開花した。高校3年生時にはU-18にも選ばれるようになり、その後は各年代の代表に呼ばれている

 平均年齢20.9歳――。

 1月6日にサヌアで行なわれるアジア杯最終予選、イエメン戦の日本代表メンバーはフレッシュな顔ぶれがそろった。何と19人中13人が初招集。そのうち10人がU-20世代である。

 これは南アフリカW杯本大会を考慮して常連メンバーのオフを優先させるための緊急措置。U-20韓国代表と親善試合を行なうなどU-20日本代表が活動 中であったため、この世代の選手が大量に呼ばれたというわけだ。それに加えて今季Jリーグで活躍した平山相太、渡邉千真ら若手が組み込まれ、“U- 20+B代表”という形が取られた。

岡田監督が渇望するのは“180cmオーバー”の守備的ボランチ。

 当然ながらこのイエメン戦は、真のA代表メンバー入りに向けたテストでもある。このメンバーを眺めてみると、岡田武史監督の探しているタイプが浮かび上がってくる。

 平山、渡邉が名を連ねたことで、「長身のセンターフォワード」がまずひとつ。長身の選手が多いオランダ、デンマークと同じグループに入ったことで、高さ にも対応していかなければならなくなった。特に守備においては相手のセットプレーが脅威となるため、長身のセンターフォワードが一枚加わるだけで守備の強 度が増す。

 それともうひとつ。ノドから手が出るほど欲しい、と指揮官が目の色を変えて探しているのはおそらく、中盤のアンカーだろう。今回、守備重視型のボランチ 候補として、菊地直哉を筆頭に、米本拓司、山村和也、それに吉田麻也(U-18ではボランチ)と多くの選手がメンバー入りした。

 11月の南アフリカ戦で3ボランチにして稲本潤一をアンカーに置いたように、蓋を閉める場合にオプションで使う可能性は十分にある。常連メンバーでは稲 本以外に、阿部勇樹、今野泰幸がいるとはいえ、相手の高さを考えれば“180cmオーバー”がやはり望ましい。この条件でふるいにかけると、181cmの 菊地、184cmの山村、187cmの吉田が該当する。