サッカーの日本代表MF中村俊輔が、今季加入したスペイン1部リーグのエスパニョールで出場減にあえいでいる。念願のスペインでのプレーだが、日本のエースは試練を乗り越えられるか。
1日のバリャドリード戦。先発落ちした中村は、アップで体を動かしながら出番を待ったが、声は掛からなかった。予兆はあった。10月24日のセビリア戦、同28日のヘタフェとの国王杯で後半早々交代。見せ場のないプレーが続いていた。
現状を自己分析。「サイドでどういう感じでやるか、まだ分かってないからね」。エスパニョールでは4-5-1の右サイドでの出場が基本。高く張り、FWに近い縦の動きが求められている。
昨季まで大黒柱だったセルティック(スコットランド)では4-4-2の右MF。サイドという点は同じでも、常に攻撃の起点だった。「自分の持っているものを消さなくてもいいと思うけど」との言葉に違和感がにじむ。
本来、周囲と連係したいタイプ。エスパニョールのシステムでは守備的MFやトップ下の方が持ち味を出せそうだが、現状で役割が変わる可能性は低い。辛いの は、練習で誤差を埋められないこと。チームに代表選手が少なく、中村が日本代表戦に行って戻ってくると、ギャップが大きくなっている。今月は日本代表の南 アフリカ遠征があるため、チームになじむのはその後になりそうだ。
「こういうときは辛抱。下を向いている時間はもったいないし、逆に出られない時間を有効に使えば、選手として幅が広がる」。壁を破る自信があるから、焦りはない。(バルセロナ時事)
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